2018年12月16日 (日) 16:05
最近のハイファンタジーランキングの小説の題名を見て思った。
なろうの読者層が変わったのかな?と。
題名を読む限りでは、寝取られたり、追い出されたり、嫌がらせされたりな主人公ばかり。
最初は読者にマゾが多いのかと正直困惑した。
後になって気づいたのは、不遇をひっくり返してスカッとしたい。踏みにじって良い悪人へ合法的に『ざまぁ』をするのがランキングに入る所以なのだろうという事。
自分を踏みにじってきた相手を逆に踏みにじる話を読んで日常のイライラを解消するのだろうけれど、読者の闇を、病んでる感を見たような気がしてご冥福を祈らずにいられない。
と、同時に。
『ときどきくじける事もあるけれど冒険する』主人公がランキングに複数あがるような日が訪れることを祈りたい。
いや、ざまぁも良いんだよ、ざまぁも。嫌いじゃないし。
でもそれはあくまでもお話の中のひとつのエピソードというか、スパイスみたいなものなのが良い。エピソードのひとつだから題名に書くまでもない。
題名に書くほどの主軸として読むにはちとカタストロフィに欠ける中途半端な内容が目につくというか、ざまぁを主軸にするには圧倒的な文章力か、エンタメ作品にする腕が不足してる。
伝わるかなこの気持ち?ランキングの題名を見て感じる絶望。面白い作品を読むにはスコップするしかないのかと思う面倒くささ。ランキングを見た瞬間発狂したくなったこの気持ち。
同志がどこかにいるに違いないと思いながら、チラ裏なつぶやきでした。
この文章を書いたのは11月。
そして年末。
やっとほんの少しだけランキングに入るタイトルのラインナップが変わったようです。
エッセイに書いている人もいらっしゃいますが、なろうのランキングに入って書籍化はしたようだけどあまり売れてないというケースも多々あるようです。
いまは良いですが、遠くない未来に『なろうではランキングに入るけど書籍化にはならない』作品がごろごろ出てくるような気がします。
どれを読んでもみんな似てる金太郎あめのような作品ばかりが続いてゆけば。